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六ヶ所村の ”核燃料サイクル” 国策は「神話」だった

 3/3夜のABCテレビ「報道ステーション」で驚くべきスクープが報道された。というのは、日本が国策として進める“核燃料サイクル”。しかし、高速増殖炉『もんじゅ』の相次ぐトラブルなどで、実用化は2050年に先送り。青森県六ケ所村にある再処理工場も本格稼働には至らず、建設費は当初計画の3倍、2兆2000億円に膨らんでいる。実は、国と電力会社は2003年に再処理からの“撤退”を検討していた証拠が出てきたのだ。

「報道ステーション」は上記の事実を明らかにする証拠文書を最近になって入手した。それは青森県六ヶ所村で前世紀末から建設をつづけている核燃料サイクル施設が、すでに完成は不可能とわかりながら、国と電力会社の双方が責任の押しつけ合いをした結果、2006年に廃止にするべき結論を先延ばしにしながらズルズルとムダな予算を浪費して現在も事業を継続しているという。その経過が入手した極秘文書の中にはっきり記述され証拠として残っている。

 計画廃止の結論がウヤムヤにされた裏に大物政治家の発言が大きな影響を与えていることも明らかになった。おそらく原子力ムラの有力者に違いないが、核燃料サイクル施設が永久に実現できなくてもいいから、いつか実現するという「神話」を壊してはいけない。「神話」がなくなれば原子力発電所の存続自体が危うくなる。六ヶ所村からも契約無効を理由に全国の原発から運ばれてきた使用済み核燃料を元へ戻せと主張するにちがいない。「神話」がある限り国民に税金を払いつづけさせることができる。
 かくして現在の試算によれば、過去・未来にわたって19兆4千億円のムダな予算が必要となるという。その予算は国民の電気料金に上乗せされつづけることになるのは言うまでもない。

 まさに「神話の復活」というべき事態が明らかになると、少年期に戦前戦中の日本に生きていた私としては、同時に大東亜戦争の「必勝神話」を思い出さずにはいられない。その必勝神話を国民に信じ込ませたのも、当時の政治権力を握っていた軍部であり官僚であった。客観的に「必勝」になるはずのない戦争を莫大な戦時国債と国民の生命財産を犠牲にしてトコトン無条件降伏に至るまで止めなかったのだ。しかも当時の報道関係者はすべて軍部権力の言うがまま為すがままに服従して「必勝神話」を宣伝した。

 ここまで書くと、70年前の過去と現在がみごとにダブって見えてくる。私が何を言いたいかは、すでに想像がつくにちがいない。時代こそ違っても、政治権力と官僚とマスコミは、同じ穴のムジナであり、今もなお国民を騙しつづけているのだ。国民一人ひとりが目覚めて現実を疑い、怒りの声をあげない限り、正当な電気料金に前記のムダ予算19兆円超を上乗せして支払い続けるだけでなく、環境や生命まで危険にさらすことになるのである。

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万年哲学者(Always Philosopher)

Author:万年哲学者(Always Philosopher)
 "万年哲学者" を自任する80代が半世紀かけて解明した"いのち" の真実を、若者たちに伝えるために発信するブログです。"真実" とは100年経っても価値を失わない発見や表現を意味しています。

 25年前の1991年には日本情報処理開発協会主催公募エッセイ「私たちのくらしと情報化」が最優秀賞を受賞したことがあります。(ブログ内で原文をリンク)情報を心の栄養とみて健全な知情意を育成するために必要な情報論を展開し、その後の急激な情報化の潮流に対して問題点を先取りした内容と自負しています。

 戦後70年にあたる2015年8月、ボランティアで続けてきたHP<戦争を語りつぐ証言集>(http://www.geocities.jo/shougen60/) が延べアクセス23万回となり毎日新聞でも紹介されました。戦争やテロほど生命を破壊する所業はありません。

 今後は "超人類" へ飛躍する未来をひらく「生命の哲学」に関連ある情報を提供したいと願っています。

 メール=shougen11910@yahoo.co.jp

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