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「(ド)アホノミクス」をめぐる実感

 私はずっと以前から同志社大学大学院ビジネス研究科の浜矩子教授に関心を抱いている。女性だからというわけではないが、やはり女性らしい一徹な見方に好感をもっているのかもしれない。
 とにかく最初から安倍首相の打ち出した政策をもじって「アホノミクス」と呼び、最近2/7付の「サンデー毎日」の特集「安倍官邸崩壊の始まり/アホノミクスを叱る!」では、上に「ド」をつけて鋭い批判のホコ先を向けている。

 昭和一ケタ世代の私が共感するのは、安倍首相が使うボキャブラリー(語彙)やイメージに70年以前の軍部独裁政権が使い古したのと類似した
スローガンまたはキャッチコピーが億面もなく顔を出しているからだ。ということは、戦前戦中の体験のない安倍首相ら戦後世代の政治家は、当時の歴史から学ぼうとせず、十五年戦争の実態を知らないまま歴史を正当化しようとしていることに問題の根があるといわねばならない。

 例えば、浜教授も指摘しているように、GDP(国内総生産)を600兆円に増やすための「一億総活躍」というスローガンは、あきらかに戦時中の「一億総動員」の方向を露骨に示している。事実安倍首相には、過去にGOPを増やせば国防費を増やせるとの発言もあるという。時代遅れの経済至上主義を掲げてもっと経済成長するために「総員、奮励努力せよ」と号令をかけているのだ。つまりアホノミクスの正体は戦前同様の「富国強兵」政策に他ならない。さらに言えば、憲法改正を実現して大日本帝国への逆戻りを志向している、とさえ浜教授は指摘している。
「強い日本を取り戻す」「誇りある日本を取り戻す」という言い方は、「日本は落ちぶれている」という気持ちにものすごくアピールする。それは昭和一ケタ生まれの私の実感として、まさに「いつか来た道」に通じている。

 浜教授によれば「一方で、政府債務は1000兆円を突破し、事実上、倒産していると断言していい」実情である。その事実を隠ぺいするために日銀はせっせと国債を買い、そのため日銀の資産に占める国債の比率はものすごく大きくなっている。いずれは1946年のように預金封鎖や新円切換えによって国民の資産を国家の管理下に置く考えでいることも指摘している。
「国家に頼りがいがなくなり、生産システムが国境を超えて広がり、人々は本気に助け合わないと生きていけない時代」「ものすごく不安な時代」だから「強いリーダーを待望する思いが出てくる」「人々の不安や寄る辺を求める思いが凝集した形」として「気の弱い人たち」がアホノミクスや米国の共和党立候補者トランプ氏を支持しているのが現実であるという。

 安倍首相とトランプ候補に共通している特性は「幼児的凶暴性」であり、「非常に子どもっぽくてオトナの感性と遠いところで叫んでいる。ヒトラーとも通じ合う」との指摘もある。つまり単純明快なのでカタルシスをもたらす反面、破壊的方向性をもつ。一方で「人の言うことは一切聞かない」
 さらに先を見通せば、「ファシズムの特異なやり方は、人々から言語を奪い、思考能力、そして批判力を奪うことです。単純でわかりやすいメッセージを乱発することで人々を思考停止状態に追い込んでいく。そういう仕掛けを感じます。だから「三本の矢」というようなキャッチフレーズづくりに神経を使ってばかりいる」(浜教授の言葉)

 最後に批判の矢は、軽減税率に反対する「アホ経済学者」に向けられ(経済学の父)「アダム・スミスを読み直せ」の見出しになっている。そして結論として「(庶民の生活は)ほったらかしにされる。だって庶民の生活には関心がないのだから。富国強兵なので、強い者がより強くなりさえすればいい。大きい者がより大きくなりさえすればいい。下々は野垂れ死んでも、それこそ公助の負担が軽くなるからいい。そういう脈絡の中で政策が展開されています。ひどいものです」と記事は締めくくられている。


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万年哲学者(Always Philosopher)

Author:万年哲学者(Always Philosopher)
 "万年哲学者" を自任する80代が半世紀かけて解明した"いのち" の真実を、若者たちに伝えるために発信するブログです。"真実" とは100年経っても価値を失わない発見や表現を意味しています。

 25年前の1991年には日本情報処理開発協会主催公募エッセイ「私たちのくらしと情報化」が最優秀賞を受賞したことがあります。(ブログ内で原文をリンク)情報を心の栄養とみて健全な知情意を育成するために必要な情報論を展開し、その後の急激な情報化の潮流に対して問題点を先取りした内容と自負しています。

 戦後70年にあたる2015年8月、ボランティアで続けてきたHP<戦争を語りつぐ証言集>(http://www.geocities.jo/shougen60/) が延べアクセス23万回となり毎日新聞でも紹介されました。戦争やテロほど生命を破壊する所業はありません。

 今後は "超人類" へ飛躍する未来をひらく「生命の哲学」に関連ある情報を提供したいと願っています。

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