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「海ゆかば・・・」

 戦争中、日本人で知らぬ者のなかった和歌「海ゆかば・・・」

海ゆかば水漬く(みづく)屍(かばね)

山ゆかば草むす屍(かばね)

大君(おおぎみ)の辺(へ)にこそ死なめ

かえり見はせじ


(歌の解釈と感想)
 この歌には、戦争末期に大半の輸送船が米軍の魚雷に狙われて海底深く沈没し、乗っていた多数の兵隊たちの屍が水に漬かったまま白骨化してゆくさまを如実に表している。
 一方、フイリピンやニューギニアなど南方の島々に派遣された将兵の半数は、武器はおろか食糧の補給もなく、戦うどころか極限の飢餓状態で山野をさまよい、ついに餓死したといわれている。その数万人もの白骨が草にまみれたまま今も置き去りされている。そうした悲惨な死も天皇のためなら後悔しないという意味になるが、本当に後悔しなかったのだろうか。

 これほど非情で残酷な歌はどこにもない。当時は国民を「天皇の赤子(せきし)」と呼び、日本人はすべて天照大神に始まる天皇の子孫とされた。それにしても世界支配を目的とする聖戦のために子孫に非情な死を命じる親はどこにあるだろうか。
 もちろん天皇の意志で命じたのではなく、当時の国家神道の教義が天皇を神として祭り上げ、権力におもねるエリートが国民にそう信じさせたのだ。洗脳のために強制的に協力させられたのが当時のマスコミであった。

 戦争が終わると同時に国家神道は日本人全部からすっかり忘れ去られた。日本人の変わり身の早さは驚きのほかはない。おそらく表面だけの付け焼刃だったからにちがいない。
 戦後の日本が70年の間一度も戦争しない国になったことは、進化の最先端を行く民族として誇れるであろう。一方、今でも中東では聖戦の名のもとに殺し合いが続いている。しかも、対立抗争を焚きつけて大量に武器を消費させて利益を挙げている陰の勢力もあるという。
 未来にかけていつまでも平和を守りつづける国はどこにあるのか、その国に天が味方することを信じたい。


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プロフィール

万年哲学者(Always Philosopher)

Author:万年哲学者(Always Philosopher)
 "万年哲学者" を自任する80代が半世紀かけて解明した"いのち" の真実を、若者たちに伝えるために発信するブログです。"真実" とは100年経っても価値を失わない発見や表現を意味しています。

 25年前の1991年には日本情報処理開発協会主催公募エッセイ「私たちのくらしと情報化」が最優秀賞を受賞したことがあります。(ブログ内で原文をリンク)情報を心の栄養とみて健全な知情意を育成するために必要な情報論を展開し、その後の急激な情報化の潮流に対して問題点を先取りした内容と自負しています。

 戦後70年にあたる2015年8月、ボランティアで続けてきたHP<戦争を語りつぐ証言集>(http://www.geocities.jo/shougen60/) が延べアクセス23万回となり毎日新聞でも紹介されました。戦争やテロほど生命を破壊する所業はありません。

 今後は "超人類" へ飛躍する未来をひらく「生命の哲学」に関連ある情報を提供したいと願っています。

 メール=shougen11910@yahoo.co.jp

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